短編官能小説4

by Mr.Peach

『痴漢電車―恥辱の制服【後編】』




【前編あらすじ】
都内有名私立女子高に通う前園詩織はその日、友人3人と学校帰りに喫茶店でお茶をしたりちょっとしたショッピングなど寄り道をした為、大幅に下校時間がずれ込んだ。門限が迫る中あせる詩織を一人残し、二人の友人が途中下車。一人残った美少女に一匹のくたびれた狼が襲いかかろうとしていた。



千石駅で人波が動いた時、それは起こった。かばんを下げる矢崎の右手がちょうど詩織のやわらかな臀部に当たったのだ。とたんにビクンと体を硬直させる詩織。矢崎はすぐに手を引こうとしたが、満員電車は手の自由さえきかなかった。やがて詩織のふくよかな臀部の感触と温もりが矢崎を牡に変えていった。詩織に当たっている右手の位置を微妙にずらしながら、やがてそれは谷間に入っていく。かばんがうっとおしい。矢崎はかばんを手放した。器用に自分の足の間にかばんを挟み直して、自由度を増した右手が詩織のスカートに潜り込む。
詩織はいったん離れた手に少し安堵した。もう、千穂がへんな事言うから、本当に痴漢かと思ったわ。その安堵も束の間、今度はスカートをまさぐる手が来た。な、何!?さっきとは比べ物にならない大胆なその手は、やがて詩織の下着に届き、下着の上から尻を撫でまわし始めた。うそ、うそ。詩織は完全に硬直してしまっていた。頭の中が真っ白になった。顔は紅潮し、小刻みに震え出していた。さっき千穂に密着していた大柄なポマードの中年を睨む。しかし彼は左手でつり革に掴まり、右手でスポーツ新聞を頭上にかざして読んでいた。誰?誰よ?あ、嫌!
その手が臀部から股間に潜ろうとしていた。ぎゅっと太股を密着させて侵入を拒む。やだやだやだやだ〜!。男の指が執拗にその部分を攻めてきた。
巣鴨駅。ここで降りればよいものを、詩織は門限の強迫観念とパニックで全く動けない。電車が動き出した時、詩織は大きくバランスを崩し、足を開いてしまった。とたんに男の手が股間に潜り込む。その指が下着の上から詩織の股間を執拗に撫でまわし始めた。更に。今度は別の手が詩織の胸を揉みだしたのだ。胸を揉む手はすぐに詩織のシャツのボタンを器用に外し、その胸元に侵入し直接乳房を揉みだした。やがて股間をまさぐる指が遂にパンティの脇から潜り込んで来た。詩織の大きな瞳から涙が溢れていた。
矢崎は興奮していた。巣鴨から発車した際、この娘がバランスを崩し足を開いたのだ。チャンス。手を股間に差し込む。すぐに太股を密着させようとあがくが、もう遅かった。その太股の密着がかえって矢崎を興奮させた。パンティの上からそのやわらかな部分をしばらく楽しみ、更に大胆になった矢崎は指をパンティの脇から直接侵入させた。と、その時。
誰かが矢崎の懐をまさぐっていた。スリ?矢崎の動きが止まる。しかしそれはスリではなかった。その手はやがて矢崎のシャツのボタンを外し、胸に直接触り出したのだ。く、くすぐってえ!誰だ、変態か?
「・・・おっぱい、おっぱい」
か細い声がした。
「・・・こっちのおっぱいのほーがいい」
その声の持ち主こそ梅沢重次郎その人だった。
先ほど詩織の胸を揉んでいたのは重次郎の手だったのだ。
何故か重次郎は東京に紛れ込んでおり、巣鴨駅からこの電車に乗り込んだ。そこでどのような思考回路が働いたのかは定かでないが、重次郎は母親の胸の感触でも思い出そうとしているのか、まずは詩織の胸を揉み、その若すぎる弾力が気に入らなかったのか詩織の胸を早々に離れ、隣にいた肥満気味の矢崎の胸に移ったのだ。重次郎の手には詩織の若い胸よりも、肥満気味の中年男性の胸のほうがしっくりきたようである。重次郎はこの人込みの中、器用に矢崎のシャツを脱がせ始め、体を密着してきだした。
「ちょ、ちょっと!」
矢崎は重次郎を押し返そうとしたが、重次郎はするりと体を入れ替え、矢崎の乳房にむしゃぶりついてきた。
「うわーーーーー!」
その拍子に矢崎の右手が大きく動き、詩織のパンティを大きくずり下げていた。
「きゃあーーーー!」
ここでようやく詩織が呪縛から解き放たれ、悲鳴を上げる事ができた。
更に矢崎と重次郎がもみ合ううち、重次郎は鼻を圧迫され、もともと屹立していたそこから老人にしては大量の精が放たれ、それが詩織の制服のスカートにかかった。
「なんだなんだ」
「痴漢だ痴漢!」
「取り押さえろ!」
周囲の乗客が瞬時に情況を判断して矢崎を取り押さえた。
重次郎は抱き起こされる際に腋を刺激され、すぐに萎えてしまった為、その陰茎はズボンに納まっている。重次郎にとっての僥倖は、痴呆が引き起こした変態的行為に矢崎以外の周囲の誰もが気付いていなかった事である。パンティまでずり下ろされ、制服を汚された詩織が泣きじゃくる。中年の婦人が詩織をやさしく介抱し、矢崎は男たちに袋叩きにされた。

西巣鴨派出所で繰り広げられる人間模様。
「違います、私ではありません!」
顔中痣だらけの矢崎が弁解する。
「じゃあ痴漢はしてないと言うんだな?」
「いえ、痴漢は認めます、しかし汚したのは私じゃない」
「ほう、痴漢を認めるんだな?」
「だから汚したのは私じゃないし、胸を揉んだのも私じゃない!」
「言ってることが矛盾してるぞ。痴漢行為を今認めたばかりじゃないかね」
「私は股間をまさぐっただけです!」
「それが立派な痴漢行為というものだ!」
「だから私は胸を揉んでいないし、断じて射精などしていないー!」
矢崎は痴漢の現行犯で逮捕された上、重要な書類の詰まったかばんを騒動の際に置き引きされ、その人生を棒に振る事になった。
一方では保護された重次郎の元にトメが駆けつけていた。
「あいすんません。観光旅行でとげ抜き地蔵さん拝んじょったら、じいさんがいなくなっちょって。ご迷惑おかけしましたですじゃ」
「いやいや、だんなさんは勇敢にも暴漢に立ち向かったんですよ。すごいことです。我々全員敬服しております」
その間もトメの懐をまさぐる重次郎。
「はあ、しかしこの男はもう呆けてしまっちょって、この有り様なんじゃけど。本当のこつじいさんがそげな大胆なことしたんですか」
「おっぱい、おっぱい」
大勢の警官に拍手で送られつつ、梅沢夫妻は東京から息子夫婦の待つ郷里に戻っていったという。

―完―

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